内定取得後も就活を継続する人の割合
内定が決まった途端に、「よし、これで就活終わりだ!」と思ってリラックスする人もいれば、実はまだ就活を続ける人もけっこういる。
株式会社ディスコの調査によると、2022年卒の人たちの中で内定取得後も就活を続ける人は32.6%だったらしい。
この数値、一見すると高くないかもしれないけど、意外と多いんだよ。
過去のデータを見てみると、2020年卒では28.0%、2021年卒では37.9%と、年によって変動はあるものの、一定数の人が内定後も就活を続けていることがわかる。
特に2021年卒の数字が高いのは、新型コロナウイルスの影響で、就活自体が大きく変わった年だからかもしれない。
さて、ここで疑問なのは、なぜ内定が決まった後でも就活を続けるのかってこと。
一つは、内定が出た企業が第一希望ではなかった場合。
第一希望じゃない会社からの内定なら、ほかの選択肢が見つかるまで探し続ける人が多いことも理解しやすいだろう。
また、内定が出たとしても、その会社の業績や環境に不安を感じる場合もある。
この場合、保険として他社を探し続けることがあるよ。
特に新卒入社後にすぐに退職すると次の就活で不利になることもあるから、慎重に選びたいという気持ちからなのだろう。
さらには、内定が決まった後も新たな企業が気になる場合、自分自身のスキルアップやキャリアプランに合った企業が出てくることもある。
だから、就活を続けるほど選択肢が増えるというメリットがあるわけだ。
内定の辞退率と承諾率
リクルートキャリアによると、2021年卒の内定辞退率が60.6%、2020年卒は65.6%と、相当な数の人が内定を辞退しているそうだ。
2022年卒でも、内定辞退率は60%強となっている。
さて、内定辞退率が60%以上もあるということは、逆に考えれば内定承諾率は40%前後になると推測でき、この割合も決して高くない。
内定を得ても、その後のプロセスで企業と自分とのマッチングを真剣に考える学生が多いことを示している。
特に新型コロナウイルスの影響でリモートワークが増え、企業文化や働き方が大きく変わるなか、学生たちもその変化に合わせてフレキシブルに対応しているのかもしれない。
内定が出たからといってそれで終わりではなく、その後もしっかり企業調査を行い、自分に合った会社で働くことができるかどうかを考慮しているわけだ。
これらのデータから言えることは、内定が出たらそれで就活が終わるわけではないということ。
内定が出た後も、引き続き自分のキャリアについて考えていきたい。
最良の選択をするためには、継続的な企業調査と自己分析が必要だと感じる。
だからこれを読んでいる人も、内定をもらったからといって安心せず、自分が何を望んでいるのか、どういった環境で働きたいのかをしっかりと考慮してほしい。